調査研究事業Survey research project
海難防止に関する調査研究事業
本事業は、国、地方公共団体、企業等から船舶航行安全に関する調査研究を受託し実施している事業です。事業の実施に際しては、学識経験者、海事関係者等及び関係官公庁による特別専門委員会(事務局:当協会)を設置し、中立・公正、かつ専門的な立場から検討を行っています。
港湾計画等に関する調査研究
港湾計画、大規模海上施設計画について、施設計画の妥当性、施設を利用する船舶の安全性、付近航行船舶への影響等を調査検討し、安全で効率的な港湾等の施設計画について提言を行っています。
港湾整備工事に関する調査研究
岸壁の新設、航路浚渫等の港湾整備工事は、船舶通航路の減少や工事作業船と一般通航船舶との競合により、安全航行に影響を及ぼす場合があります。このため、工事の方法、区域、期間の妥当性、一般航行船舶への影響度を調査検討し、安全かつ合理的な工事の実施方法と、一般船舶の航行安全対策について提言を行っています。
入港船舶の大型化に関する調査研究
危険物積載船、コンテナ船、鉱石運搬船、クルーズ船等の大型船は、港内における操船水域が限られ、また事故を起こした場合の影響も大きく、慎重な安全航行が求められることから、ビジュアル操船シミュレータ実験等の手法を用いて標準操船方法等について調査検討し、これら船舶の入出港に関する航行安全対策について提言を行っています。
海上交通安全に関する調査研究事業
本事業は、伊勢湾・三河湾における海上交通の安全確保を目的として実施している事業です。事業実施の形態としては、公益財団法人日本海事センターの補助金を受けて実施する事業(補助事業)と、当協会が自主的に実施する事業(自主事業)があります。事業の実施に際しては、海難防止に関する調査研究事業と同様に、特別専門委員会を設置して検討を行っています。
海上交通ルールに関する調査研究
安全で効率的な船舶の航行をサポートするため、港内・湾内における航行ルート、錨泊場所等の海上交通ルール(ローカルルール)について提言を行っています。
伊勢湾・三河湾海上交通安全情報図(2014)
伊勢湾、三河湾を航行し、名古屋港、四日市港、衣浦港、三河港等に入港する船舶の航行の安全を守るため、交通ルール等の各種情報を取りまとめたものです。湾内航行時の参考にして下さい。
海域利用に関する調査研究
伊勢湾・三河湾は、一般船舶、操業漁船、プレジャーボートによる多面的かつ複合的な海域利用の形態となっていることから、利用者間の相互理解を図り、安全で調和のとれた海域利用について提言を行っています。
台風・地震津波対策に関する調査研究
台風・地震津波の来襲時における船舶被害の減災に寄与するため、避難の方法、避難の時期、避難海域等について提言を行っています。
台風避泊サポートマップ(2019)
伊勢湾・三河湾では、台風等荒天時において多数の避泊船舶が密集することから、避泊地・錨泊自粛区域に関する情報、避泊に関する注意情報等について取りまとめたものです。台風等来襲時の避難行動の参考にして下さい。
伊勢湾広域船舶津波対応マップ(2018)
政府による南海トラフ巨大地震による津波被害想定、海上保安庁の津波防災情報図等のデータを踏まえ、伊勢湾、三河湾諸港に在泊する船舶の避難行動を側面からサポートするため、避難に適した海域、避難経路、津波情報等について取りまとめたものです。津波来襲時の避難行動の参考にして下さい。